前十字靭帯断裂について

犬の前十字靭帯断裂について

前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)は、膝関節にある重要な靭帯で、膝の安定性を保つ役割を果たしています。犬がこの靭帯を断裂すると、膝が不安定になり、歩行に支障をきたすことがあります。特に、突然の激しい動きや過度の運動、または加齢に伴う靭帯の弱化が原因で断裂が起こることが多いです。

主な症状

  1. 足を引きずる: 断裂した足をかばうように歩き、足を引きずることがあります。
  2. 跛行: 足を使わずに歩く(跛行)ことがよく見られます。
  3. 膝の腫れ: 膝周辺に腫れや熱を感じることがあります。
  4. 動きに対する抵抗: 痛みや不安定さから、散歩中や運動後に足を使うのを嫌がることがあります。

断裂してから時間が経つと筋肉の萎縮が起こってくることがあり、その後の治療も時間がかかってしまうことがあります。
前十字靭帯の断裂が起きた場合は早めに治療をすることをおすすめいたします。

症例紹介

症例は13歳のチワワで以前反対の足の前十字靭帯を断裂している仔でした。


跛行があるとのことで来院し、レントゲン、超音波検査、触診にて前十字靭帯の完全断裂が疑われたため翌日に手術となりました。

術後は数日で足を着けるようになり退院しております。

もし歩き方がおかしい、足が痛そうなどありましたら早めにご相談ください。