短頭種とは


短頭種(たんとうしゅ)とは、犬の頭部の形が短く、鼻が平たくなっている犬種のことを指します。これらの犬は、その特徴的な顔つきが特徴的です。代表的な短頭種には、以下のような犬種があります。

代表的な短頭種

  • フレンチ・ブルドッグ
  • パグ
  • ボストン・テリア
  • シーズー
  • ペキニーズ
  • ブルドッグ(イギリス・フレンチ・アメリカン)

短頭種の特徴

  1. 短い鼻と丸い顔: 短頭種は、鼻が非常に短く、顔全体が丸みを帯びていることが多いです。
  2. 呼吸の問題: 短頭種は、鼻が短いために呼吸がしづらくなることがあります。この特徴は「短頭種気道症候群」として知られ、犬が正常に呼吸するのが難しくなることがあります。特に、運動後や暑い気温の下で、呼吸困難を引き起こすことがあります。
  3. 目の突出: 短頭種の犬は、鼻が短い分、目が突出して見えることが多いです。これにより、目のケガや感染症が起きやすくなることもあります。

短頭種の麻酔

短頭種の麻酔は、他の犬種に比べて気をつけなければならないポイントが多数あります。特に麻酔をかけ始める「導入」のときと、麻酔から醒ます「覚醒」のときに気をつけます。導入時は無呼吸になるリスクがあるため麻酔薬を工夫(マルチモーダル麻酔)したり導入速度を調整することが多いです。また、覚醒時は窒息する可能性があるため、事前に対処・処置・手術をしなければならないことがあります。このポイントを見逃すと短頭種の麻酔事故の確率が上がってしまいます。

術前の検査や、術中に必要な処置が発生することがありますが、きちんと対処をしてあげることでより安全な麻酔を提供するようにしており、犬の麻酔事故ゼロを達成しております。