うさぎの膀胱結石について
膀胱結石とは、尿の中に含まれるミネラル成分が固まり、石のようになって膀胱の中にできる病気です。
うさぎは体の仕組み上、尿中にカルシウムを多く排泄する動物であるため、膀胱結石ができやすい特徴があります。
主な症状
- 尿の量が少ない、または出にくそうにしている
- 排尿時に力む、痛そうな様子を見せる
- 尿に白い沈殿物や血が混じる
- お尻周りが汚れやすくなる
- 食欲や元気がなくなる
※症状が目立たないまま進行することもあります。
なぜ結石ができるのか
膀胱結石の原因として、以下のような要因が関係します。
- カルシウムを多く含む食事
- 水分摂取量の不足
- 運動不足
- 加齢
- 膀胱炎や排尿障害
これらが重なることで、尿が濃くなり、結石が形成されやすくなります。
放置するとどうなるか
膀胱結石を放置すると、
- 強い痛み
- 膀胱炎の悪化
- 尿道閉塞(尿が出なくなる)
などを引き起こし、命に関わる状態になることもあります。
治療について
うさぎの膀胱結石は、自然に溶けることはほとんどありません。
そのため、結石の大きさや状態によっては外科手術による摘出が必要になることがあります。
症例紹介
症例は5歳のうさぎで血尿をしているとの主訴で来院しました。うさぎはメスの場合は子宮疾患の確率が高いですが、雄の血尿は泌尿器系に以上があることが多いです。



超音波検査では膀胱内に結石がみられました。レントゲン検査にて個数と、他の場所にも結石がないかどうか確認をしました。
術前に麻酔をかけて毛刈りと消毒を行っているところです。
開腹をして膀胱を出したところです。膀胱内には石が入っていました。
縫合をしたところです。
うさぎの膀胱結石の摘出であれば殆どの場合で日帰りで可能です。うさぎの血尿は様々な病気のサインなので、早めに動物病院に相談することをおすすめいたします。
