チンチラの子宮蓄膿症について
チンチラの子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)は、子宮の中に膿(うみ)がたまってしまう病気です。主に避妊手術を受けていないメスで見られ、細菌感染やホルモンの影響によって発症します。放っておくと命に関わることもある、危険な病気です。
主な症状
- 食欲の低下、元気がない
- 体重の減少
- 陰部からの分泌物(膿や血が混じることもある)
- お腹がふくらんで見える
- 呼吸が荒くなる、うずくまる
症状がはっきりしないこともあり、「なんとなく元気がない」という程度で気づかれることもあります。
診断
診察では、超音波検査(エコー)やレントゲン検査で子宮内に液体がたまっていないかを確認します。必要に応じて血液検査で炎症の程度などを調べます。
治療
子宮蓄膿症の根本的な治療は、子宮と卵巣を摘出する手術(避妊手術)です。
内科的に抗生物質を使うこともありますが、根本治療にはならず、再発や悪化の危険があります。状態が重い場合は、手術前に点滴や抗生剤で体調を整える必要があります。
症例紹介


症例は7歳のチンチラで元気がない、食欲が落ちているとの主訴で来院しました。陰部からは白い膿が出ており、子宮蓄膿症の疑いがありました。
超音波検査では子宮の腫れが見られ元気食欲の低下の原因は子宮蓄膿症だと考えられました。
画像は手術中の子宮を取り出しているところです。子宮は腫れていました。
摘出した子宮の中には膿が溜まっていました。膿はと子宮は検査に出して、検査結果に基づいてその後の治療をしていきます。

この症例のチンチラは手術後当日に退院しました。退院後の夕方から子宮蓄膿症発症前の元気さに戻ったようです。
チンチラの腫瘍や子宮疾患など外科が必要な場合も対応しておりますので、早めにご相談ください。

