椎間板ヘルニアについて

犬の椎間板ヘルニアは、脊椎の椎間板が変性し、周囲の神経を圧迫する状態を指します。椎間板は脊椎の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしており、衝撃を吸収し、柔軟性を保つ重要な構造です。しかし、加齢や遺伝的要因、過度の運動、肥満などが原因で椎間板が劣化し、ヘルニアを引き起こすことがあります。

主な症状には、以下のようなものがあります:

1. 痛み: 犬が背中や首を触られることを嫌がったり、痛みを示すことがあります。
2. 運動の制限: 散歩を嫌がったり、ジャンプを避けるようになることがあります。
3. 神経症状: 後肢の麻痺や歩行の不安定さ、排尿や排便の問題が見られることもあります。

椎間板ヘルニアは早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。軽度の場合は安静や薬物療法で改善することがありますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。愛犬に異変を感じた場合は、早めに動物病院に相談することをお勧めします。

治療

画像の犬はミニチュアダックスで首のヘルニアでした。この症例では持続的な頸部の痛みと前肢の不全麻痺が認められ、手術をご希望されたため外科治療を行いました。この症例に関しては手術後2日後には元通り歩けるようになり、痛みは消失いたしました。ペットに何か気になる症状があればご相談ください。