皮弁について

■ 皮弁とは?

皮弁(ひべん)とは、皮膚やその下の組織を血流を保ったまま切り出し、別の場所に移動させて傷をふさぐ治療法です。

たとえば、がんの手術などで広い範囲の皮膚を切除した後、自然に皮膚がふさがらないような大きな傷ができた場合に、この皮弁を使って覆うことで、より早くきれいに治すことができます。

■ なぜ皮弁が必要なの?

大きな腫瘍を切除した後の皮膚欠損
外傷で皮膚が失われた場合
自然に治すには時間がかかりすぎる、または感染リスクが高い場合

皮弁を使うことで、治癒を早め、感染を防ぎ、機能や見た目の回復も期待できます

症例紹介

腫瘍によって皮膚が欠損してしまった犬です。大きく皮膚が欠損しているため皮弁手術を行いました。

肘のところの皮膚が欠損しています。

脇のあたりの皮膚を移植しています。かなり広範囲の移植になりますので合計で50針以上縫合をしました。

腫瘍の摘出などでお悩みであれば一度ご相談ください。