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猫の関節炎について
猫の関節炎(または関節痛)は、猫の関節に炎症が起こり、痛みや可動範囲の制限を引き起こす状態です。関節炎は、加齢に伴う自然な変化や、けがや病気によって引き起こされることがあります。
猫の関節炎の主な症状:
- 歩き方の変化: 猫が歩くときに痛みを感じている場合、歩き方がぎこちなくなることがあります。
- 動きの制限: 高いところにジャンプしたり、階段を上ったりすることが難しくなることがあります。
- 運動量の減少: 普段遊んでいたり走ったりすることが少なくなることがあります。
- 過度に寝ている: 痛みを避けるために、猫が長時間横たわっていることがあります。
- 触られることを嫌がる: 関節が痛むと、体を触られるのを嫌がることがあります。
原因:
- 加齢: 猫が年を取ると、関節の軟骨がすり減り、炎症が起きやすくなります。11歳以上で90%の罹患率というデータもあります。
- けがや外傷: 骨折やけがが原因で関節に障害が残ることがあります。
- 肥満: 体重が重いと関節にかかる負担が増え、関節炎を引き起こすリスクが高くなります。
- 遺伝的要因: 一部の猫は遺伝的に関節炎になりやすい傾向があります。スコティッシュフォールドは若齢から関節炎を発症していることが多いです。
治療
消炎鎮痛剤など様々な治療がありますが、最新の治療では抗体製剤によって治療を行います。ソレンシアという薬を月に1回注射するだけで1ヶ月間家での投薬も不要で関節炎をコントロールできるという画期的なものです。抗体製剤はターゲットにしか反応しないため、理論上は副作用がゼロという薬です。
関節炎の猫の多くは、動きが悪い、遊ばなくなった、ジャンプしない、キャットタワーに登らなくなったなどの理由が加齢性変化と思われていることが多いです。実は関節炎で痛みを感じているということが少なくありません。
もし思い当たるところがありましたら、当院までお越しください。もしご不明な点があればお問い合わせください。