股関節脱臼について
様々な原因で発症しますが、ほとんどの場合で糖尿病やクッシング症候群などの持病が背景にあり、軽度の外傷などをきっかけに発症します。
治療
股関節脱臼に対しては内科的に脱臼を整復したのちに包帯などで固定をして安定化する方法と、外科的に整復する方法があります。内科的に治療をすることもありますが、持病の関係で再脱臼してしまうことが多いため多くの症例で外科が必要になります。外科手術では一般的には股関節を取り除いてしまう骨頭切除と、骨頭靱帯の再建をすることで元の股関節の状態に戻る方法の2通りがあります。当院では可能な限り本来の股関節の状態に戻すため、骨頭靭帯の再建術を行なっております。骨頭切除よりも短い期間でリハビリが終わることが多く、症例によっては手術後数日で歩行可能になる症例もいます。