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膝蓋骨脱臼グレード4について
膝蓋骨(ひざのお皿の骨)は、太ももの骨の前面にある溝の中を上下に動くことで、スムーズに足を曲げ伸ばしできるようになっています。
膝蓋骨脱臼とは、このお皿の骨がその溝から外れてしまう状態をいいます。
グレード4は、脱臼の中で最も重度の状態です。
グレード4の状態
- 膝のお皿の骨が常に溝の外に外れたままになっています。
- 足を伸ばそうとしても、お皿が元の位置に戻りません。
- 多くの場合、膝や太ももの骨の形にも変形があり、足がまっすぐに伸ばせないことがあります。
- 歩行時には常にびっこを引いたり、後ろ足をほとんど使えないこともあります。
放置した場合のリスク
- 正常に歩けないため、関節や筋肉に負担がかかり続けます。
- 関節炎や骨の変形が進行し、痛みが強くなることがあります。
- 成長期に起こると、骨格の発達に影響が出ることもあります。
治療について
グレード4の場合、外科手術による治療が基本となります。
手術では、
- 膝のお皿がはまる溝を深くする
- 骨の向きを矯正する
- 靭帯の位置を調整する
といった処置を組み合わせ、膝蓋骨が正しい位置で動くようにします。
手術後はリハビリや安静が必要ですが、多くの犬で歩行の改善や痛みの軽減が見られます。
症例紹介
症例は1歳3ヶ月の犬で、両後肢が使えない状態で来院しました。両後肢とも膝蓋骨内方脱臼グレード4の状態で足を伸ばせない状態になっていました。
グレード3までであれば1−2個の手術で治りますがグレード4になってしまうと3−6個の手術が必要になり、リハビリ期間が長くなったり費用も高額になってしまします。
パテラがある場合は早めにご相談ください。
