レーザー 創傷治癒・疼痛緩和治療について

当院では、レーザー治療器を導入しています。
この装置は、腫瘍に対して使用することで腫瘍を小さくしたり、体に負担をかけずに痛みや炎症を和らげ、傷の治りを早めることを目的とした治療機器です。

今回はレーザーの創傷治癒・疼痛緩和についてです。

レーザー治療とは

レーザー光を患部に照射することで、細胞の働きを活性化し、血流を促進します。
その結果として、以下のような効果が期待できます。

  • 痛みの軽減
  • 炎症の抑制
  • 腫れの軽減
  • 組織の修復促進
  • 治癒のスピードアップ

主な適応例

  • 関節炎や腰痛などの慢性的な痛み
  • 手術後やケガ後の回復促進
  • 口内炎や皮膚の炎症
  • 神経麻痺や椎間板ヘルニアなどの神経疾患の補助治療

治療中の様子

レーザー照射は痛みや熱さをほとんど感じないため、動物がリラックスした状態で受けられます。
治療時間は部位や症状によりますが、通常は数分程度です。

安全性について

レーザー治療は副作用がほとんどなく、安全性の高い治療法です。
手術や注射のような身体的負担がないため、高齢の動物や持病のある場合でも安心して行うことができます。

症例紹介

症例は1歳の犬で、膝蓋骨脱臼の手術のために来院しました。

膝蓋骨脱臼の術後にレーザー治療を受けているところです。レーザー治療を行うことで、骨や傷の治りが早くなることが期待できます。

レーザー治療をご希望される場合は一度ご相談ください。