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症例紹介

症例は8歳のマルチーズで、軟化症の可能性が高いとのことで他県の医療センターからの紹介で来院されました。来院時には横臥状態で前足を突っ張っており、強い痛みがありそうでした。

MRIでは神経に浮腫がみられており、広範囲に神経が軟化している可能性が高いことが分かりました。

この症例はT13-L1原発の椎間板ヘルニアで、MRIを撮影した当院来院2日前の画像ではT8付近まで軟化している可能性があり、進行性脊髄軟化症を強く疑う状態でした。

来院当日に緊急手術を行い、T13-L1(第13胸椎と第1腰椎)の椎弓切除を行い、硬膜切開と軟膜切開を行ったところ、融解した神経が漏出してきましたので、軟化症が確定いたしました。MRI画像上で正常な神経が残っていると思われるT8(第8胸椎)付近まで開けましたが神経は軟化しており、T5-T6(第5胸椎と第6胸椎)まで開けて正常な神経束がみられましたので閉創して終了しました。MRIを撮影した日から2日で更に数椎体分軟化が進行していたと考えられます。

症例はその後食欲も回復し、前足だけで動けるようになり元気になりました。画像は1週間後の状態です。

脊髄軟化症は数年前までは助からないと言われていた病気ですが、早期に対応すれば救命できる確率の高い病気に今は変わっております。軟化症の疑いがある場合はなるべく早く連絡・来院ください。