動物の骨折について
人と違い動物はギブス固定による治療が難しいです。折れているから負荷をかけないように、など気をつけることはできず、普通に足を動かしてしまうため骨が固定されず、弱い骨になってしまったり、偽関節になってしまって癒合不全になってしまいます。
症例紹介

症例は7歳のチンチラで大腿骨が骨折していました。骨はいくつかの破片に複雑に折れてしまっています。

手術中に折れている骨を確認しているところです。当院は手術中にレントゲン画像を撮影することが可能なためインプラントを入れながらレントゲンを撮影し、骨がまっすぐになっているかを確認することができます。

骨がまっすぐになるように調整し、砕けている骨の破片を糸で骨にくっつけて終了です。

術後麻酔から覚めた状態です。体重はまだかけられませんが、足の向きは正しい方向に向いています。骨がくっついた後はインプラントを抜去します。
過去のチンチラの骨折症例についてはこちらを御覧ください。