Contents
ハムスターの腫瘍について
ハムスターに腫瘍ができることは珍しくなく、特に年齢を重ねたハムスターに見られることが多いです。腫瘍は良性(非がん性)である場合もあれば、悪性(がん性)である場合もあります。腫瘍は体のどの部分にもできる可能性がありますが、特に皮膚や脂肪組織に発生しやすいです。
腫瘍の特徴
腫瘍は、皮膚の下にしこりとして触れることが多いです。最初は小さなできものとして現れますが、放置していると徐々に大きくなることがあります。見た目に変化がなくても、腫瘍が内部で成長している場合もあるので、日々の観察が大切です。腫瘍が成長すると、ハムスターの食欲や活動量、体重に影響を与えることもあります。
症例紹介
術後の状態についてはこちらをごらんください。

画像の症例は脇の下に腫瘍ができたハムスターの術後麻酔覚醒中の写真です。ハムスターの腫瘍症例は、ハムスターの身体自体が小さいため切除範囲を広く取ることが難しく、ギリギリの切除になることがほとんどです。この症例でも、脇の下の動脈が近くを走っていたため血管と分離して摘出しました。

このハムスターは麻酔からも無事に覚め、当日退院しております。
術後の抜糸時の状態はこちらをご確認ください。
ハムスターの腫瘍は、その体の小ささから早期発見がとても大事になります。日々よく見ていただいて、なにか変化があった場合はすぐに動物病院で診てもらうことをおすすめいたします。