モルモットの目の異常について

モルモットでは、目の周囲や白目に特徴的な変化がみられることがあります。見た目に驚くことがありますが、必ずしも病気とは限らず、モルモット特有の正常な構造である場合もあります。

Pea eye(ペアイ)・Fatty eye(ファッティーアイ)

モルモットの目の内側(鼻側)から、白っぽい・ピンク色の組織が盛り上がって見えることがあります。これを一般に 「pea eye(ペアイ)」や「fatty eye(ファッティーアイ)」 と呼ぶことがあります。

これは結膜などの組織が目の表面に目立って見えている状態で、両眼にみられたり、時間が経っても大きさがあまり変わらなかったりする場合には、モルモットで比較的よくみられる生理的な変化であることがあります。

一方で、急に大きくなった、赤くなった、腫れてきた、出血している、目やにが増えたなどの変化がある場合には、結膜炎などの眼疾患が隠れている可能性があります。

その他に注意が必要な目の異常

モルモットでは、以下のような眼の病気にも注意が必要です。

  • 結膜炎:目の周囲の赤み、腫れ、目やになどがみられます。
  • 角膜びらん・角膜潰瘍:傷などによって角膜が傷ついた状態です。目を細める、閉じたままにする、涙が増えるなど、痛みの症状がみられることがあります。
  • 角膜炎:角膜に炎症が起こり、白く濁って見えることがあります。
  • 異物:牧草や床材などが目に入り、炎症や角膜の傷の原因になることがあります。
  • 眼球突出・眼窩周囲の病変:歯の病気などが原因となって、眼球が突出したり、目の周囲が腫れたりすることがあります。モルモットでは歯根の異常や臼歯の病気が眼の症状として現れることもあるため注意が必要です。

受診をおすすめする症状

特に、

「急に目が大きくなった・飛び出してきた」
「目を痛そうに閉じている」
「白目や結膜が強く赤くなっている」
「黄色や緑色の目やにが出る」
「角膜が白く濁っている」
「出血している」
「食欲が低下している」

といった症状がある場合には、単なるpea eyeやfatty eyeではなく、治療が必要な眼疾患の可能性があります。

モルモットの目の異常は、見た目だけでは正常な変化なのか病気なのか判断が難しいことがあります。 気になる変化がある場合には、早めに診察を受けることをおすすめします。

 症例紹介

症例は結膜が腫れているという主訴で来院したモルモットで、みてみると、角膜の斜め下あたりがふくらんでいます。これが両目に出ておりました。

傷の検査など一通り目の検査をしましたが、大きな異常はなく、本人も違和感は無さそうでした。

今回はFatty eye(ファッティーアイ)と診断しました。

モルモットの目は、感染症も多く発生するので、異常がみられた場合は早めに動物病院を受診することをおすすめいたします。