ミーアキャットの胃内異物について
ミーアキャットは好奇心が強く、食べ物ではない物をかじったり飲み込んでしまうことがある動物です。
その結果、異物(布、ゴム、プラスチック、砂、敷材、玩具の一部など)が胃の中に留まってしまう状態を「胃内異物」と呼びます。
胃内異物が起こる原因
- 敷材やタオルをかじる
- ケージ内のプラスチック部品やおもちゃを誤飲する
- 食べ物と一緒に異物を飲み込む
ミーアキャットは前肢で物を持って口に運ぶため、誤飲のリスクが高い動物です。
主な症状
異物の大きさや位置によって症状はさまざまです。
- 食欲低下、食べない
- 嘔吐、吐き気のような仕草
- 元気がない、動きが鈍い
- お腹を触ると嫌がる
- 便が出ない、下痢になる
※放置すると、胃や腸の閉塞、壊死、腹膜炎など命に関わる状態になることがあります。
検査について
状態を確認するために、
- レントゲン検査
- 超音波検査
などを行い、異物の有無・大きさ・位置を確認します。
異物の種類によっては、レントゲンに写らない場合もあり、
症状や経過から総合的に判断します。
治療について
内科的治療
- 異物が小さく、自然に排出される可能性がある場合
- 全身状態が比較的安定している場合
には、点滴や胃腸薬で経過観察を行うことがあります。
ただし、改善が見られない場合や悪化した場合は手術が必要になります。
外科治療(手術)
以下のような場合には、手術による摘出が必要になります。
- 異物が大きく自然排出が期待できない
- 症状が強い、悪化している
- 胃や腸が詰まっている疑いがある
手術の内容
全身麻酔下でお腹を開き、胃を切開して異物を取り除く手術を行います。
ミーアキャットは体が小さく、麻酔や手術のリスクが犬猫より高いため、
慎重な管理が必要になります。
手術のリスクについて
- 麻酔のリスク
- 出血や感染
- 術後の食欲不振
- 縫合部のトラブル
などが考えられますが、
異物を放置するリスクの方が高い場合には、手術が最善の選択となります。
術後管理について
- 数日間の入院管理が必要になることがあります
- 食事は消化の良いものから少量ずつ再開します
- 安静と体温管理が重要です
状態が安定すれば、徐々に普段の生活へ戻すことが可能です。
症例紹介
症例は5か月のミーアキャットでボールチェーンを飲んだとの主訴で来院しました。

レントゲンでは胃内に異物が認められました。内視鏡の挿入が困難な体格だったため胃切開にて異物を摘出しました



術後当日に退院し、元気食欲も問題なく傷も治っていきました。
