チェリーアイについて
チェリーアイとは、犬の目の内側(目頭)に赤く丸いふくらみが出てくる病気です。
見た目がさくらんぼのように見えることから、この名前で呼ばれています。
犬の目には、涙を作るための「第三眼瞼腺(だいさんがんけんせん)」という組織があります。
通常は見えない位置にありますが、それを支えている靭帯が弱くなることで腺が外に飛び出してしまうのがチェリーアイの原因です。
よくみられる犬種・年齢
- 若い犬(特に1歳未満)に多い
- トイ・プードル、チワワ、フレンチ・ブルドッグ、ビーグルなどでよく見られます
- 片目だけのことも、後から反対の目に起こることもあります
放置するとどうなる?
チェリーアイ自体は命に関わる病気ではありませんが、
- 目がゴロゴロする
- 結膜炎や角膜炎を繰り返す
- 将来的に**涙の量が減り、ドライアイ(乾性角結膜炎)**になる
といった問題につながることがあります。
そのため、早めの対応が大切です。
治療について
内科治療
点眼薬で一時的に炎症を抑えることはできますが、
根本的に元の位置へ戻すことは難しい場合がほとんどです。
外科治療(手術)
現在の主流は、飛び出した腺を切除せず、元の位置に戻して固定する手術です。
腺は涙を作る大切な組織なので、基本的に切除は行いません。
手術後は一時的に腫れたり、再発する可能性はありますが、
適切な手術を行うことで多くの犬で良好な経過が期待できます。
当院では、ポケット法とアンカー法を組み合わせ、溶ける糸(吸収糸)を使用した手術を行っております。
これにより、異物を残さず自己組織のみで完結させ、かつ再発しにくい状態にしています。現在までのところ再発件数はゼロ件です。
まとめ
- チェリーアイは目の内側に赤いふくらみが出る病気
- 放置すると目のトラブルやドライアイの原因になる
- 治療の基本は腺を温存する手術
- 早めの治療が将来の目の健康につながる
症例紹介
症例は9ヶ月齢のビーグルで、かかりつけにて点眼治療をしていたが治らないとのことで、手術希望で来院しました。


画像は術前と術後の状態です。きれいに収まっていることが分かります。
目に異常があるなどあればご相談ください。
