胃内ポリープについて
胃内ポリープとは?
胃の内側の粘膜が部分的に盛り上がり、**できもの(隆起)**のようになった状態を「胃内ポリープ」といいます。
健康診断や、嘔吐などの症状をきっかけに行った検査で偶然見つかることもあります。
原因
- 慢性的な胃炎
- 加齢変化
- 粘膜の過形成
- まれに腫瘍性病変(良性・悪性)
多くは良性ですが、見た目だけでは良性か悪性かの判断ができない場合があります。
主な症状
- 慢性的な嘔吐
- 食欲不振
- 体重減少
- 吐血(重度の場合)
小さなポリープでは無症状のことも少なくありません。
診断方法
内視鏡検査について
胃の中を直接観察するために、内視鏡検査を行います。
全身麻酔下で細いカメラを口から挿入し、胃の内部を詳しく確認します。
内視鏡検査では、
- ポリープの大きさや数の確認
- 粘膜の状態の観察
- 組織の一部を採取(生検)
が可能です。
組織検査を行うことで、良性か悪性かを確定診断できます。
治療について
■ 経過観察
小さく無症状で、良性と診断された場合は、定期的な検査で様子を見ることがあります。
■ 内視鏡的切除
ポリープの大きさや形によっては、内視鏡で切除できる場合があります。
開腹手術を行わずに摘出できるため、体への負担が比較的少ない方法です。
■ 外科手術
大きいものや悪性が疑われる場合には、外科的に切除が必要になることがあります。
予後
多くの胃内ポリープは良性で、適切に管理すれば大きな問題にならないことが多いです。
ただし、悪性腫瘍であった場合は早期発見・早期治療が重要です。
症例紹介
症例は15歳の犬で慢性的な嘔吐を主訴に来院しました。超音波検査では胃内にできものがあることが分かり、内視鏡検査にて胃の出口に腫瘤が認められました。



この腫瘤は内視鏡にて組織を摘出し、病理検査を行いました。
内視鏡を行うことで、開腹手術をせずに消化管の腫瘍の診断を行うことができます。
もし消化器症状など何かあればご相談ください。
