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犬の指の間の腫瘤について
犬の指の間にできる腫瘤について
犬の指の間に腫れやしこりができる場合、指間炎、細菌感染、異物(草の種など)、毛包や皮脂腺の炎症、嚢胞、腫瘍など、さまざまな原因が考えられます。
特に指の間は、舐めたり擦れたりすることで炎症が悪化しやすく、赤みや腫れ、出血、膿、痛みなどを伴うことがあります。また、アレルギーやアトピー性皮膚炎などが背景にあり、繰り返し発症することもあります。
腫瘤が大きい、硬い、出血する、なかなか治らない場合には、肥満細胞腫、扁平上皮癌、軟部組織肉腫などの腫瘍性疾患も鑑別に含める必要があります。
診断のためには、まず細胞診や皮膚検査などを行い、必要に応じて組織検査(病理検査)を実施します。原因によって治療方法は異なり、感染や炎症であれば薬による治療、異物が原因であれば異物の除去、腫瘍が疑われる場合には外科手術などを検討します。
指の間のしこりが長く続く、繰り返す、大きくなる、痛がる・舐めるといった症状がある場合は、早めの診察をおすすめします。
症例紹介
症例は3歳の犬で、指の間が腫れているとの主訴で来院しました。
抗生剤などの治療には反応して小さくなるが、薬をやめるとまた腫れてくるとのことでした。抗生剤やステロイドには反応するため、手術をするかどうか迷われた症例ですが、やはり腫れを繰り返していること、腫れが引いたタイミングでも中心に芯のようなしこりがあることから組織生検による診断も含めた摘出手術を行いました。画像は術中の画像です。周囲組織とは異なっている場所がみられました。

画像は術後の状態です。腫瘤に対して中手骨間の背側からのみアプローチして、腹側の皮膚は切らず、掘り出すように腫瘤を摘出しました。
数日おきに傷の処置を行い、傷の治癒が済んだら抜糸をして終了です。
この症例のように腫瘍ではなく、炎症でも摘出をしないとなかなか治らないことがあります。
内科の治療反応性をみて、その後の治療を考える必要があります。

