レーザーによる腫瘍コントロールについて

レーザー治療は、高いエネルギーの光を使って腫瘍の一部を焼灼(しょうしゃく)・縮小させる治療法です。腫瘍を完全に取り除くことを目的とする手術とは異なり、腫瘍の大きさや症状を抑え、生活の質(QOL)を維持することを目的とした治療になります。

どのような場合に行う治療か

レーザー治療は、

  • 腫瘍が大きい、または場所的に完全摘出が難しい場合
  • 高齢や持病などの理由で大きな手術が難しい場合
  • 出血、痛み、感染、悪臭などの症状を軽減したい場合

に選択されることがあります。根治治療ではありませんが、症状の緩和や進行の抑制が期待できます。

治療のメリット

  • 出血が少ない
  • 周囲の正常な組織へのダメージが比較的少ない
  • 手術時間や麻酔時間を短縮できることが多い
  • 症状(出血・痛み・においなど)の改善が期待できる

 症例紹介

症例は高齢の犬で後肢に悪性腫瘍ができていました。断脚はせず治療をしたいとのことで、腫瘍の摘出と再発を遅らせるレーザー治療を行いました。

レーザーの波長に反応するように、腫瘍を摘出した境目(マージン)を染色してレーザーを当てていきます。
こうすることで、手術で腫瘍が取り切れない場合に腫瘍細胞を死滅させ、再発しにくくすることができます。

再発性の腫瘍や、断脚(足の切断)を回避したいなどあれば一度ご相談ください。